
お子さまの成長に伴う生活の変化も視野に入れ可変性のある間取りに
- 66.66㎡
- 2LDK+S
- 1,662万円(税込)
- 家族構成:5人
- 施工期間:約2.5カ月
築18年、床面積66.66㎡のマンションに、3人のお子さまと一緒に暮らしているTさまご夫婦。入居時は夫婦二人暮らしだったため、広さや使い勝手に満足していましたが、お子さまの成長に伴い不便さを感じるようになりました。広めのマンションへの買い替えも検討しましたが、インターネットでリフォーム事例を調べるうちに、工夫次第で今の住まいを自分たちに合ったものにできるのではと考えてリフォームを決意されました。ご夫婦のご要望をもとに、プランナーは今の生活に対応できることはもちろん、将来のお子さまの成長やご家族の生活スタイルの変化にも柔軟に対応できるプランをご提案しました。細部にわたる工夫により、今後も快適に暮らせる理想的な住まいが完成しました。
リフォームのポイント

もとの間取りで和室だったスペースをリビング・ダイニングとつなげました。普段は間仕切りの引き戸を開け放って広々としたスペースとして使用できますが、引き戸を閉めるとお子さまのスペースを確保できます。将来、お子さまが成長した際には、扉を閉めてプライバシーを確保できるよう、可変的な間取りに設計しました(画像右)。

リビング・ダイニングの一角には、造りつけの本棚とお子さまが学習に利用できるデスクカウンターを設置しました。カウンターの下に脚を設けていないため、座る位置を自由に選べるうえ、4人程度が同時に使える十分な広さがあります。リビング学習をする際にダイニングテーブルを使うと、食事の時間に片付ける手間がかかりますが、専用スペースがあればその必要がありません。また、壁の上にある大きな梁を利用して間接照明を設置し、空間にアクセントを加えています。

お子さま用の学習スペースを作ることを優先し、リビング・ダイニングにテレビを置かない選択をしました。天井にプロジェクターを取り付け(画像右)、向かい側の天井には格納式スクリーンを埋め込んでいます。このスクリーンに映像を投影することで、テレビの代わりに利用されています。映画館のような雰囲気で、お子さまにも大変好評です。

壁付けだったキッチンを、シンクとコンロを2列に分けたⅡ型キッチンに変更しました。シンク側は対面式で、奥行きのあるカウンターを設けているため、お子さまもお手伝いができるようになりました。リビング・ダイニングに面した部分には、日用品の収納が可能です。

洋室(2)は、縦横どちらの方向にも設置できるように設計されています。近々、2段ベッドを設置する予定で、お子さまも楽しみにしています。また、サービスルーム(納戸)とは引き戸で仕切られており、開け放すことで広い空間としても利用できます。壁にはブルーグレーのアクセントクロスを張り、空間に変化を加えました。

サービスルーム(納戸)は、おもちゃや学習用品を置くスペースとして利用されています。壁の一部にはイエローのアクセントクロスを使用し、明るく楽しい雰囲気を演出。また、採光や通風が確保しやすいように室内窓も設置しました。将来的にはベッドを置ける広さを確保しています。

洋室(1)は、現在はご主人の寝室として使用されています。リモートワーク用にデスクと本棚を設置したワークスペースも併設しました。扉を閉めれば、リモート会議などで背景が映り込む心配がなく、便利に使えます。衣類や家電などを収納できるウォークインクロゼットも設置しました。

3人のお子さまが朝の身支度で同時に使用して混雑を起こしていたため、洗面化粧台の広さを確保することが必須でした。そこで、脱衣室とリビング・ダイニングに洗面化粧台を2台に分けて配置しました。リビング・ダイニング側の洗面コーナーは来客時に使いやすく、一方で、脱衣室の洗面化粧台はコンパクトながらも、洗濯の予洗いなどにも重宝されています。リビング・ダイニング側の洗面コーナーの横には格子を設置し、自然な目隠し効果を持たせながら開放感を演出しています。

脱衣室とリビング・ダイニングを仕切る扉は壁の中へ引き込む戸袋仕様です。扉を引き込むことで回遊動線となり、空間の利便性が向上します。

脱衣室には、洗濯物の一時干しなどに便利な室内物干しを設置しました。

浴室は、丸みのあるフォルムが印象的な浴槽を採用し、ナチュラルなカラーリングでまとめました。入浴後にボタンを押すだけで「皮脂・角質汚れ」を洗い流し、カビやピンク汚れの発生を抑えることができる機能を選択し、掃除の手間を減らしています。

トイレには、丸みのあるフォルムのタンクレストイレを設置しました。手洗い器は、手を洗いやすい大きめのものを選び、お子さまが大きくなった時にはここで身支度をすることも想定してゆったりとした広さを確保しています。広さにゆとりがあるため、床の奥の方まで手が届きやすく、お掃除のしやすさも実感されてます。

お子さまが同時に靴を履くこともあるため、玄関は広く設計しました。また、玄関に続く土間を設置し、お子さまの自転車やベビーカーなどを置くスペースを確保しました。

玄関の土間にも、雨の日にレインコートや傘をかけるための室内物干しを設置しています。断熱効果の向上と結露の軽減を図るために、北側の窓には内窓を設置しました。
お客さまのご要望
- 子どもたちの部屋を作りたい
- 将来の生活スタイルの変化に対応できるよう、可変性のある間取りにしたい
- 朝の身支度の混雑を避けるため、2つ以上の洗面化粧台がほしい
- 家族で出かける際の混雑緩和のために玄関を広げ、収納スペースとしても使用できる土間を設けたい
- キッチンを広くし、子どもたちと一緒に料理を楽しめる空間を作りたい
- リビングの壁面に家族共用のデスクを設置したい
- 洋室(1)にリモートワーク用のスペースを設置したい
プランナーからのコメント
生活の中で感じている具体的なお困りごとをイメージしながら打ち合わせを重ね、66.66㎡という限られたスペースを最大限に活用したプランを完成させました。お子さまの成長とご家族の生活スタイルの変化に応じて、部屋の使い方や収納家具の配置を自由に変えられるようにしています。
お客さまの声
要望をしっかり踏まえた住まいを実現していただき、大変満足しています。一度は住み替えも考えましたが、オーダーメイドで作成したプランでなければ、ここまで私たち家族の暮らしに合った住まいを実現するのは難しかっただろうと思います。
リフォームデータ
家族構成
リフォーム後間取り
専有面積
施工期間
リフォーム費
築年数(リフォーム当時)
リフォーム箇所
- 内装
- フローリング、クロス張り替え、建具交換
- 水回り
- キッチン、トイレ、ユニットバス、脱衣室、洗面化粧台
- 造作家具・収納
- リビング収納、玄関収納、本棚、カウンターデスク、ウォークインクロゼット、土間
- その他
- 室内物干し、可動間切り、内窓・複層ガラス