
使い方に合わせてお部屋が繋がる風通しのよい住まい
- 63.88㎡
- 2LDK+S
- 1,170万円(税込)
- 家族構成:2人
- 施工期間:約2カ月
築25年のマンションにお住まいのHさま。壁を減らして可変的かつ風通しをよくしたい、キッチンを明るくしたいとのご要望を受け、まずは仕切りがほとんどない開放的な間取りをご提案しました。また、ご夫婦ともに在宅でお仕事をされるため、それぞれのワークスペースを設け、集中できる環境を整えました。お部屋に出ていたものは、なるべくウォークインクロゼットに納めて、より開放感を感じられるように、建具に引き戸やロールスクリーンなどを取り入れることで、すっきりと風通しのよい開放的な住まいとなりました。
リフォームのポイント

リビング・ダイニング、キッチンは明るさを大切に、白を基調として床と天井に明るい色の木目調を採用しました。ダイニングの隅には、奥さまのワークスペースを確保。リビング・ダイニングの床には、ご夫婦の憧れだった床暖房を新設しました。テレビは壁を補強して壁掛けにしました。アームで角度が変えられるため、テレビ鑑賞できる空間が広がりました。キッチンカウンターからは、お食事しながら窓越しにスカイツリーが一望でき、ご夫婦お気に入りの空間となりました。

和室を洋室(2)に変更し、ご夫婦の寝室としました。ベッドサイドには、飼っていた愛犬を思い出させる足跡をモチーフとした壁紙を採用。遊び心あるデザインで、就寝・起床時も楽しい気持ちにさせてくれます。ベッドルームは、リビング・ダイニングと隣接しているためつながりを意識して、あえて建具を設けずカーテンを採用することで、より開放感が増しました。

半個室だったキッチンは、開放感のあるアイランドキッチンに変更しました。広々としたキッチンをすっきりと使えるように、キッチン背面には食器棚を新設。収納する調理家電のサイズに合わせて造作しました。照明は、天井と合わせて、一部に木目を組み合わせたデザインを採用し、統一感を持たせています。使い勝手がよく、明るいキッチンとなりました。

廊下をなくした洋室(1)は、ご主人さまのワークスペースに。来客時は客間としても使えるようにしました。窓には、結露対策として断熱効果のあるインナーサッシを採用。外の音も聞こえにくくなりました。またワークスペースの足元は、寒さ対策として床暖房を新設しています。

洗面室は、洗面台の面材に黒、壁は白のタイル柄を選び、ホテルを思わせるシックな空間に仕上げました。床は素足で歩くのが気持ちよいクッションフロアとしました。洗面化粧台は収納量のある三面鏡タイプを採用。仕切りとなるロールスクリーンはマグネットキャッチャーで床に固定できるため、風に煽られる心配もありません。

浴室は、浴槽に保温性能に優れたユニットバスを選びました。アクセントパネルは洗面室とつながりが感じられるブラックを採用し、ホテルのようなシックな雰囲気に仕上げました。

トイレは、お掃除の手間を軽減するため、きれい除菌水※1を搭載したタンクレスタイプを選びました。愛犬との散歩をイメージした、楽しさと爽やかさが感じられる芝生の柄のクッションフロアと、青空の柄の壁紙を採用しました。
- ※1汚れを抑制するもので、清掃不要になるものではありません。使用・環境条件(水質や温度室など)によって効果が異なります。すべての菌を除菌できるわけではありません。

これまで洗面室に置いていた洗濯機は、新たに専用のスペースを設けました。キッチン、ベッドルームとの距離も近くなり、より効率的に家事ができるようになりました。収納にはロボット掃除機の充電スペースも確保。間仕切りには、全開時もコンパクトで場所を取らないロールスクリーンを採用しました。

ご夫婦の洋服や来客用布団などを、一カ所にまとめてしまえるようにしたいとのご希望で、リフォーム前の洋室(2)をたっぷりとした収納量のあるウォークインクロゼットに変更しました。

洋室(1)とリビング・ダイニング、キッチンをつなぐ扉は、全開できる建具をご提案しました。開放時はお部屋全体が一望できて、風通しがよくなりました。上吊り引き戸のため、床にレールがなく、バリアフリーにも対応しています。

玄関は収納の位置を変えて、スペースを広げるご提案をしました。たたきも広くなり、収納の扉に大きな鏡をつけたことで、お出かけ前の身だしなみチェックがしやすくなりました。また床材には耐久性に優れた硬質タイルを選びました。
お客さまのご要望
- 壁を減らし、可変的にして風通しをよくしたい。
- キッチンを広く、明るくしたい。
- ご夫婦それぞれに仕事をするスペースを設けたい。
- 結露対策をしたい。
プランナーからのコメント
実際にリフォームをされるまでの約5年の間、ご夫婦でじっくりと話し合いを重ねておられ、完成後のイメージがはっきりとされていました。ご希望を最大限に叶えるべく、洋室とリビング・ダイニングを繋ぐ扉を全開放できるようにして風通しをよくする、断熱性の高いインナーサッシで結露対策をする、建具に上吊り引き戸やロールスクリーンを採用することにより床にレールや見切りが入らないフラットな床にするなど、細部にわたり暮らしやすくなる工夫をご提案しました。バリアフリーに配慮した安心できる快適な住まいとなりました。
お客さまの声
以前は、洋室が物置状態になっていたので、部屋数はそれほど必要ないと判断しました。本当に必要な部屋と、それぞれのワークスペースを確保したすっきりとした間取りにしてもらい、とても暮らしやすくなりました。これまで飼っていた歴代の愛犬との思い出も感じられる住まいになって、とても満足しています。
リフォームデータ
家族構成
リフォーム後間取り
専有面積
施工期間
リフォーム費
築年数(リフォーム当時)
リフォーム箇所
- 内装
- フローリング、クロス張り替え
- 水回り
- キッチン、トイレ、洗面室、ユニットバス
- 造作家具・収納
- 玄関収納、ウォークインクロゼット、パソコンコーナー、可動式吊り扉
- その他
- インナーサッシ・内窓、床暖房、可動式吊り扉