愛猫とともに楽しく暮らせる回遊性のある我が家

和室（2）をなくして広くしたリビング・ダイニングは、対面キッチンとしたことで一つながりの空間となり、開放感をさらに高めています。廊下とウォークスルークロゼットにつながる扉は、愛猫が自由に動けるよう、ペットドア付きのものを採用。白を基調としながら、お手持ちのダイニングテーブルセットに合わせ、グレーのアクセントクロスや木目調の建具を採用。床もカーペットからフローリングに替え、ナチュラルな色づかいで暖かみのある空間を演出しました。

リビング・ダイニングの拡張したスペースには、デスクと吊戸棚を新設し、可動棚も造作。収納を確保し、読書やパソコン作業に集中できるスペースとしました。

リビング・ダイニングの窓は、一部を壁で覆い内部をパイプスペースとしました。これにより、従来は廊下にあった給湯器をバルコニーに移設することが可能となり、新たに洗面室を設けるスペースを確保することができました。併せて老朽化していたサッシを、既存の窓枠を残して交換するカバー工法により新調し、断熱性や操作性を向上させました。カーテンボックスも造作し、カーテンレールなどがすっきりと収まるようにしました。

新設したキッチンは、お料理がお好きなご夫妻のために、二人同時に作業できるスペースを確保した2列型を採用。リビング・ダイニング間でコミュニケーションが取りやすいよう、シンク側は対面式としています。キッチンの脇には可動棚を新設し、ごみ箱や調理器具などが置けるスペースとしました。

もとの和室（1）をご夫婦の寝室として洋室へと変更し、ベッドと鏡台のサイズに合わせたコンパクトな設計に。さらに、施工時に配管工事を行い、これまで設置が難しかったエアコンの取り付けも可能になりました。

奥さまは、お手持ちの着物用のたんすが置ける広い収納スペースをご要望されていました。そこで、収納力だけでなく快適性も向上させ、リビング・ダイニングと洋室を行き来できるよう、ウォークスルークロゼットを新設しました。ウォークスルークロゼットのドアと洋室の引き戸を開けることで、換気のしやすい環境も実現しました。愛猫もリビング・ダイニングからウォークスルークロゼット、洋室、廊下と歩き回ることができる、回遊性のある空間となっています。

ご要望の一つは、洗面室を浴室から独立させることでした。そこで、廊下にあった給湯器をバルコニーに移すことで、洗面室のスペースを確保。洗濯機置き場も備えた洗面室を新設しました。また、洗濯機上部と梁の間の狭い空間も有効に使えるよう、可動棚を設置しました。アクセントクロスは、奥さまがお選びになった猫柄を採用。落ち着いた色づかいのなか、デザイン的に遊び心のある空間となりました。

以前は洗面スペースと共用だった浴室を独立させ、またぎやすい高さの浴槽や手すりなどを備えたバリアフリーのユニットバスに交換しました。給湯器を新しくしたことで、ご希望の追い焚き機能を実現。浴室換気乾燥機も新設しました。

トイレは、タンクレストイレに替え、空間を有効に使って、従来はなかった手洗い器と収納のあるカウンターを新設しました。アクセントクロスは、グリーンのシンプルなものを採用。床は、洗面室と同じ柄のCFシートを選んで統一感をもたせつつ、色違いにすることで、各々の空間に個性を与えるよう工夫しています。

玄関の脇には、下足入れや小物入れなどに使える可動棚を設置した大きな土間を新設しました。

廊下には、奥さまのお母さまから譲り受けたアンティークの調度品を置くため、あえてクランクを設けました。これにより、玄関やリビング・ダイニングから廊下を見たとき、アイポイントとなる印象的な空間となっています。