2023.02.24

Column

特集 vol.43『立体的な空間利用』

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マンションでできる
立体的な空間利用とは?

  • マンションのリフォームを考えるとき、間取図を眺めながら平面的に捉えてしまっていませんか。
    しかし、お部屋を立体的な空間として考えることで使い方の自由度が上り、使える居住空間はぐっと広がります!

平面的にではなく、
立体的に考えてみましょう。

マンションでできる立体的な空間利用には、どういうものがあるのでしょうか?
代表的な例として「スキップフロアで床を上げる」「壁面を利用する」「空間を上下に区切る」といったものがあります。

スキップフロアで床を上げる

空間を仕切る一般的な方法は壁を設けること。しかし、壁をつくらずとも、床を上げることで区切ることも可能です。スキップフロアと呼ばれるこうした床段差を設ける方法は、人の動きや視線の高さに変化をつけることで、完全に仕切らない柔らかでつながりのある空間利用となるのが特長です。

壁面を利用する

お部屋の壁面に使われていない空間がありませんか? よくある利用法は壁面収納の設置ですが、構造壁でなければ壁をくり抜いて飾り棚などをつくることもできます。お気に入りの小物が並ぶ小さな棚を設けるだけでも、お部屋の雰囲気はガラリと変わります。

●下地補強の施工が必要な場合もあります。
空間を上下に区切る

空間を上下に区切ると、それぞれの空間を収納などに活用しやすくなります。例えば、子ども部屋のベッド回りを上下に区切ることで、子どもたちが大好きなジャングルジムのように楽しい居場所&収納をつくることなどもできます。

天井を上げる

天井のリフォームは、お部屋全体の表情を大きく変えるアクセントとなります。例えば、折上げ天井に間接照明を組み合わせると、頭上の空間が広がるばかりでなく、柔らかな光の演出により寛ぎの空間とすることができます。

●天井の構造によっては施工できない場合もあります。

立体的な空間利用、
4つのおススメ!

床を上げてつくる ロフト風スペース
  • 数段の階段を設けて低いロフトをつくったり、一段高い小上がりスペースをつくったりすることもできます。書斎やワークスペース、ベッドルームなど利用方法はさまざま。間仕切りを入れて独立性を高めるもよし、段差だけでゆるくつながるスペースとするもよしです。スペースの下を収納としてあつらえることもできます。
  • 小上がりも床を上げてつくるスキップフロアの代表例

    小上がりもスキップフロアの一例です。畳敷きにすることで、気楽に腰を下ろしたり寝そべったりできるスペースにすることもできますし、ブラインドなどで仕切れば、自分だけのスペースとしても使いやすくおすすめです。

壁面を利用して お部屋の雰囲気をチェンジ
  • 壁面の利用法は、壁面収納ばかりではありません。壁の構造にもよりますが、壁の厚みを利用して小さなスペースをつくることが可能な場合も。お気に入りの絵や小物、本やレコードなどを並べられる飾り棚とすれば、お部屋のアクセントとなる"見せる収納"が可能になります。
    ●下地補強の施工が必要な場合もあります。
  • 壁面収納+キャットウォークといったアレンジも!

    リビングに壁面収納を設置した事例です。奥行きを変えた収納を組み合わせることで、立体的なデザインの面白さを演出し、猫が上り下りして楽しめるキャットウォークやデスクスペースとしても使えるようにしました。

上下の空間を使い 子ども部屋を楽しくアレンジ
  • 上下の空間を積極的に使うことで、子どもたちにとって安心で快適、遊び場にもなる居場所をつくってあげるのはいかがでしょう。例えば、ロフトベッドなら、ベッド下のスペースを生かした収納もつくれますし、ベッド上は囲まれ感のある落ち着ける空間とすることができます。
  • お子さまの成長に合わせ、スキップフロアや二段ベッドの活用も

    子どもは瞬く間に成長していきます。スキップフロアや二段ベッドで空間を上下に仕切ると、例えば下の空間を最初は遊び場として使い、少し大きくなればデスクスペースや収納にするなど、間取りを変えることなく、成長に合わせたアレンジをすることが可能になります。

天井を上げて スタイリッシュで広がりのある空間に
  • スキップフロアを導入して、リビングに隣接する寛ぎのスペースをつくった事例では、天井を上げることで、スキップフロアに立っても圧迫感のない天井高を確保。キッチンとおそろいの濃いブルーで仕上げた天井は、スライド照明とあいまって、クールで都会的な雰囲気を演出しています。
  • 折上げ天井と間接照明でデザイン性をアップ!

    折上げ天井は、頭上の空間を広げることで開放感を高めるとともに立体的な陰影をつくり出し、お部屋の印象を一層スタイリッシュに演出します。折上げ部分に間接照明を組み込むと、お部屋全体を柔らかな光が包み込む寛ぎの空間となります。

    ●天井を施工する場合、上階の音に対する
    遮音性が下がる可能性があります。
  • マンションでも、
天井を上げるという発想も!

    立体的な空間利用という考え方は、上でご紹介した例以外にも、さまざまな形でリフォームに取り入れることができます。 例えば、壁を使わずに空間を仕切ることができるスキップフロアですが、キッチンの床と土間の間にわずかな段差を設けただけでも、キッチンと土間の空間を自然に切り分け、使い分けることができます。これもスキップフロアの考え方を応用した一例といえます。

立体的な空間利用という発想で、マンションリフォームの可能性は、まだまだ広がります。ただし、構造に関わる部分ではリフォームで変更できない場所もあるため、専門家による診断が必要となります。 しかし、まずは自由な発想で、立体的な空間利用を考えてみてはいかがでしょうか。

●居室の天井の高さが2.1メートル以上にならない場合は居室表記ができなくなります。
●マンションの構造・配管・規約等の個別の事情により、施工ができない場合がございます。

いかがでしたか? リフォーム成功の一番のポイントは、プランナーとお客さまとのコミュニケーションです。 まずはどのような住まいにされたいか、皆さまのご希望をお聞かせください。 お見積もり、プラン作成は無料です。お気軽にお問い合わせください。
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