特集 vol.43『立体的な空間利用』
マンションでできる
立体的な空間利用とは?
- マンションのリフォームを考えるとき、間取図を眺めながら平面的に捉えてしまっていませんか。
しかし、お部屋を立体的な空間として考えることで使い方の自由度が上り、使える居住空間はぐっと広がります!
平面的にではなく、
立体的に考えてみましょう。
マンションでできる立体的な空間利用には、どういうものがあるのでしょうか?
代表的な例として「スキップフロアで床を上げる」「壁面を利用する」「空間を上下に区切る」といったものがあります。
空間を仕切る一般的な方法は壁を設けること。しかし、壁をつくらずとも、床を上げることで区切ることも可能です。スキップフロアと呼ばれるこうした床段差を設ける方法は、人の動きや視線の高さに変化をつけることで、完全に仕切らない柔らかでつながりのある空間利用となるのが特長です。
お部屋の壁面に使われていない空間がありませんか? よくある利用法は壁面収納の設置ですが、構造壁でなければ壁をくり抜いて飾り棚などをつくることもできます。お気に入りの小物が並ぶ小さな棚を設けるだけでも、お部屋の雰囲気はガラリと変わります。
●下地補強の施工が必要な場合もあります。空間を上下に区切ると、それぞれの空間を収納などに活用しやすくなります。例えば、子ども部屋のベッド回りを上下に区切ることで、子どもたちが大好きなジャングルジムのように楽しい居場所&収納をつくることなどもできます。
天井のリフォームは、お部屋全体の表情を大きく変えるアクセントとなります。例えば、折上げ天井に間接照明を組み合わせると、頭上の空間が広がるばかりでなく、柔らかな光の演出により寛ぎの空間とすることができます。
●天井の構造によっては施工できない場合もあります。
立体的な空間利用、
4つのおススメ!
- 数段の階段を設けて低いロフトをつくったり、一段高い小上がりスペースをつくったりすることもできます。書斎やワークスペース、ベッドルームなど利用方法はさまざま。間仕切りを入れて独立性を高めるもよし、段差だけでゆるくつながるスペースとするもよしです。スペースの下を収納としてあつらえることもできます。
- 壁面の利用法は、壁面収納ばかりではありません。壁の構造にもよりますが、壁の厚みを利用して小さなスペースをつくることが可能な場合も。お気に入りの絵や小物、本やレコードなどを並べられる飾り棚とすれば、お部屋のアクセントとなる"見せる収納"が可能になります。
●下地補強の施工が必要な場合もあります。
- 上下の空間を積極的に使うことで、子どもたちにとって安心で快適、遊び場にもなる居場所をつくってあげるのはいかがでしょう。例えば、ロフトベッドなら、ベッド下のスペースを生かした収納もつくれますし、ベッド上は囲まれ感のある落ち着ける空間とすることができます。
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子どもは瞬く間に成長していきます。スキップフロアや二段ベッドで空間を上下に仕切ると、例えば下の空間を最初は遊び場として使い、少し大きくなればデスクスペースや収納にするなど、間取りを変えることなく、成長に合わせたアレンジをすることが可能になります。
●居室の天井の高さが2.1メートル以上にならない場合は居室表記ができなくなります。
●マンションの構造・配管・規約等の個別の事情により、施工ができない場合がございます。