特集 vol.16『使用目的から考えるキッチンの選び方』
リフォームをする方の多くが 希望されるキッチンのリフォーム。 どのタイプを選ぶかは 部屋全体の印象はもちろん、 生活スタイルにも影響する 重要なポイントなのです。
オープンキッチンが空間を もっと広くする。
リフォームしたいと考えている方の中でキッチンの変更を希望される方は、なんと全体の3割以上(大京リフォーム・デザイン調べ)。
中でもほとんどの方がオープンキッチンへのリフォームを望まれます。オープンキッチンはキッチンを独立させるのではなく、リビングやダイニングとひとつながりの空間につくるスタイルのこと。キッチンからリビングやダイニングが見渡せるため視覚的に部屋全体が広く見え、開放感が生まれます。また、キッチンとリビング・ダイニングがひと続きになるので、家族との会話や趣味の映画鑑賞といった大切な時間を分断することなく、調理や後片付けが行えるのもメリット。小さなお子さまがいるご家庭では、遊ぶ子ども達を見守りながら家事が出来ることは、大きな安心にもつながるでしょう。
ひとことにオープンキッチンと言ってもその種類はさまざま。各ご家庭のライフスタイルやライフステージを考えながら、空間に開放感をもたらしコミュニケーションを活性化する、キッチンを探してみませんか?
【Keyword】ワークトライアングル
家事動線を考える際に見逃せない「ワークトライアングル」とは、シンク・加熱調理機器・冷蔵庫の3つの位置とそれを結ぶ動線のこと。一般的にはそれぞれを2~3歩以内におさえ、合計が360cm~600cmに納まるのが適切とされています。キッチン選びの際に基準になる考え方のひとつです。
キッチンが変わると暮らしが快適に!
毎日の生活を思い返してみると、特に料理好きな奥様でなくとも意外にキッチンにいる時間が長いことに気がつくはずです。総務省発表のデータによると一般家庭での家事の中で、女性が一番多くの時間を割いているのが食事の管理。その時間は一日あたり1時間半以上にもなるとか。キッチンを快適にすることは、そのまま暮らしの快適性につながっているんです。
目的で選ぶキッチンの型
シンプルコンパクトなキッチンならI型
壁に向かって一直線に配するキッチンは、まさにシンプル&コンパクト。オープンキッチンにした場合にも空間を広く使えることがメリットで、お料理や食器を運ぶ際のキッチンとダイニングのスムーズな動線も魅力です。しかし、キッチンの散らかり具合がそのままLDから見えることになるので、視線を外すレイアウトなどに工夫を凝らしたいところ。
家族を見守りながら料理するならP型
視線の方向がリビングに向かうペニンシュラ型は、リビングで過ごす家族と対面しながら、料理や片づけができるのが大きな特徴。壁面式と比べるとLDから足元が見えにくく、見られたくないものをスマートに隠すことができます。LDからキッチンへの動線がやや遠回りになるので、出入り口となる周辺のスペースをしっかりと把握するのが大切です。
ホームパーティをしたいならIs型
複数人で料理をするのに最適なアイランド型は、ホームパーティや料理教室にぴったり。I型やL型・U型と組み合わせて調理台やレンジはアイランドに設置するなど、さまざまなスタイルが可能。調理する、食べる、寛ぐがひとつの空間で行われるため、ゲストとの交流がとりやすい反面、香りや音といった調理の臨場感をそのままLD空間と共有することに。
家族と料理を楽しむならU型orL型
コーナーがある分作業スペースを広く確保できるので、下ごしらえや盛りつけなど、作業を同時進行する際もゆったり。シンクと加熱機器が90度に振り分けられるので、動線が短く作業も快適。また、大人2人の同時調理もしやすいので、ご夫婦や親子で調理される料理好きのご家族にもおすすめです。その分ある程度面積が必要になるのでご注意を。